毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
残業はやっぱり遅くなって、俺は一人家に帰る。

会社を出る前に瑞希にメールをしたが、まだ返ってきていなかった。


「ただいまー。」


誰もいない、散らかった部屋。

カバンを置いて、電気をつけて、カーテンを閉める。
洗濯物が溜まってるから、今から洗濯機回すか・・・面倒だが、明日の朝やるよ
りいい。
夜中のうちに乾くだろうから、朝しまって行ける。


俺は洗濯機をセットして、シャワーを浴びた。

誰もいない部屋に慣れていたはずなのに、つい瑞希が居たら・・・って、想像してしまう。

まだ一回も、招いた事が無いのに。

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