毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
煙草と酒の臭いをまとって、俺は自宅へと帰った。


酔いが回って、気分が良い。


とにかく臭いを取ろうとシャワーを浴びて、俺は麦茶片手にベッドに座る。
頭の新がボーっとするのに、気持ちが良い。

熱いシャワーで少しだけアルコールは抜けたが、それでもまだいつもと視界は違った。

携帯を手に取る。
瑞希からのメールは、無い。

飲み会だって分かっているから、しなかったんだろうが。

酔っぱらった俺は、勢いで電話をかけていた。


無性に声が聞きたい。


その、一心で。


今が何時かも、考えないまま。



< 319 / 437 >

この作品をシェア

pagetop