毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
どうやって謝るべきか・・・。

なんて、考えてるうちに、温室の前についてしまう。
一旦靴を履いて、家に近い大きさの温室の引き戸に、意を決して手をかけた。

そっと、静かに。
瑞希の邪魔を、しないように。

・・・いや、俺の存在自体が邪魔か・・・なんて、ネガティブな事は考えないでおこう。


ジャングルのようで、一定の温度と湿度が保たれた温室の中。
うずくまって背中を向ける、瑞希を見つけた。


まだこちらに気付いていないようだ!


なんて、某RPGの戦闘画面が蘇る。

気付いてほしい。
でも、気付いてほしくない。
まだ言葉がまとまって無い。

むしろ、姿を見つけた喜びで、なんだか吹っ飛んでしまった。

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