毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
毒は薬にもなる・・・か。
倫子とやり合ってた時の、瑞希の言葉を思い出す。
瑞希がそうやって教えてくれなければ、俺だってずっと別物だと思って過ごしてたんだろう。
「紫根は抗炎症作用などがありますから、軟膏によく使われます。」
「軟膏なら、珍しくないんじゃないのか?」
「それが・・・、出回っているのは、輸入の近縁種の方なんです。ここで咲いた
ムラサキは、レッドデータに載ってます。」
レッドデータって、絶滅危惧種の?
この雑草の様な花が、絶滅危惧種とは、残念ながら思えなかった。
少し寂しそうに、瑞希は続ける。
「ムラサキは発芽率が低くて、ウイルスにも弱いんです。だから、愛好家の方が育ててる以外は、あまり見かける事は無いと思います。私も、ようやくここまで育てられたので。」
2人で白いムラサキを見つめる。
倫子とやり合ってた時の、瑞希の言葉を思い出す。
瑞希がそうやって教えてくれなければ、俺だってずっと別物だと思って過ごしてたんだろう。
「紫根は抗炎症作用などがありますから、軟膏によく使われます。」
「軟膏なら、珍しくないんじゃないのか?」
「それが・・・、出回っているのは、輸入の近縁種の方なんです。ここで咲いた
ムラサキは、レッドデータに載ってます。」
レッドデータって、絶滅危惧種の?
この雑草の様な花が、絶滅危惧種とは、残念ながら思えなかった。
少し寂しそうに、瑞希は続ける。
「ムラサキは発芽率が低くて、ウイルスにも弱いんです。だから、愛好家の方が育ててる以外は、あまり見かける事は無いと思います。私も、ようやくここまで育てられたので。」
2人で白いムラサキを見つめる。