毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
出来れば彼女の手料理(食べた事は無いが)で、毎日一緒の食卓に着きたい。

・・・気が、早いか。

俺の手が勝手に4つ目を取った時、ニコニコしたまま、瑞希は頬を染めた。
もしかして、瑞希も同じこと考えてたのか?
そうだったとしたら、嬉しい。


「あのさ、瑞希・・・。」


チョコレートが口の中で溶けてから、俺はアイスコーヒーを飲んで口の中を整え、瑞希の目を真っ直ぐ見る。


「はい。」

「あの・・・み、瑞希は食べないのか?」


言えなかった!

瑞希は目を少しだけ見開いてから、また笑顔に戻る。
聞きたかったんだけどな・・・俺はアホな上に、とんだチキン野郎だ。

「はい、いただきますね。」

瑞希はピックを手にとって、1つ口に入れる。

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