毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
じっと見ていたら、キス、したくなってきた。

今この部屋には2人きりなんだから、構わないだろうか?
そんなことを考え始めたら、妙にベッドに目がいってしまう。

・・・いやいやいやいや、理科準備室でとか・・・じゃ、無かった。

瑞希の部屋で、しかも別の部屋には和希君が居て、とか、駄目だ。
駄目だと思うのに、思考はどんどん流されていく。


このままじゃ、まずい。


頼む瑞希、毒草の話で、俺の思考を戻してくれ!!!


俺の願いが届いたのかなんなのか、瑞希は微笑みながら口を開いてくれた。


「あ、伊東さんはコーヒーを毎日何杯飲まれますか?」

「え?」


突然の質問に、俺は少し戸惑いながらも、考える。
「多分、1杯か・・・多くて、3杯かな?」
それがどうしたんだろう。
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