毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
話し始めてしまった以上、きちんと最後まで言わなければいけないと思ったのか。
瑞希は不安そうな顔のまま、分かりやすく教えてくれた。


「と、とにかく、飲み過ぎなきゃいいんだよな!」


俺は笑顔で話題を盛り上げようと努力する。


「はい!な、何事も適量が大事です!」


つられて、瑞希の顔から、不安な色が消えた。


「適量なら、抗がん剤の作用を高めたりもしますから!薬にもよく入ってますし!!」

「適量だな、適量!」


俺達は無駄なテンションで、適量を口にする。



「ちなみに、薬事法では一回あたり500mg以上含むものは、劇物指定だけどね。」



突然、俺達のテンションをさえぎる、冷静な声。

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