毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
26・マリーゴールド
それから、俺達はマンゴーを置いて、カフェで簡単に昼飯を食べてから、なんとなくドライブに出た。

遠出したい気分だが、着替えが無いから無理か。
だが隣の県ぐらいなら、日帰りできる。


「瑞希、少し遠出してもいいか?」


あてもなく走らせながら、俺は尋ねた。

明日も会う約束をしていたから、多分いいって言うと思うが、きちんと聞いておくべきだと思ったから。


「はい、遅くなっても、大丈夫です。」


その発言に、他意は無いとしても。
和希君がああ言ってくれたお陰で、意識せざるを得ない・・・情けない俺。


< 377 / 437 >

この作品をシェア

pagetop