毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
だが、瑞希からの返事は無い。

一時停止で止まった時に隣を見れば、珍しい、寝顔。


俺は再び走り出す。

もうすぐ試験だし、昨日は珍しい花が咲くし、疲れてるんだろうな。
瑞希の事は起こさないままにして、休憩もやめよう。

別に俺一人なら、いつも休憩なんてしないし。
コンビニを通り過ぎて、赤信号で止まる。


シートにもたれかかって眠るその顔に、俺はそっとキスをした。


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