毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
俺は瑞希の手を強く握って、彼女の方を向く。
「いや、俺が聞いたし。瑞希の話、聞きたいんだ。」
車の中での会話も、毒草なんてあまり出てこなかった。
会社の話や、家族の話、俺の話。
色々したんだ。
毒草だけってわけじゃないだろ。
「でも。」
瑞希は潤んだ瞳で俺を見つめる。
「伊東さんがそうやって聞くぐらいに、毒草のイメージが強いってことです。」
そりゃそうだろう。
だって、初めて会った時だって、ポトスの毒の事を教えてくれたんだし。
そんな君を好きになったのは俺であって、毒草の話が悪いとは、一回も思った事が無い。
「それでいいだろ。俺は、そんな瑞希が好きなんだから。」
照れたせいで、ぶっきらぼうになってしまったが、伝わっただろうか。
こつん、と。
肩に触れる、瑞希の頭。
つないだ手を離して、彼女の肩を抱く。
「ありがとう、ございます。」
安心したように、瑞希の体の力が抜けるのが分かる。
君が安心してくれるなら、何回だって言おう。
好きだって。
「いや、俺が聞いたし。瑞希の話、聞きたいんだ。」
車の中での会話も、毒草なんてあまり出てこなかった。
会社の話や、家族の話、俺の話。
色々したんだ。
毒草だけってわけじゃないだろ。
「でも。」
瑞希は潤んだ瞳で俺を見つめる。
「伊東さんがそうやって聞くぐらいに、毒草のイメージが強いってことです。」
そりゃそうだろう。
だって、初めて会った時だって、ポトスの毒の事を教えてくれたんだし。
そんな君を好きになったのは俺であって、毒草の話が悪いとは、一回も思った事が無い。
「それでいいだろ。俺は、そんな瑞希が好きなんだから。」
照れたせいで、ぶっきらぼうになってしまったが、伝わっただろうか。
こつん、と。
肩に触れる、瑞希の頭。
つないだ手を離して、彼女の肩を抱く。
「ありがとう、ございます。」
安心したように、瑞希の体の力が抜けるのが分かる。
君が安心してくれるなら、何回だって言おう。
好きだって。