毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
暇になったのかはわからないが、どうにもからかいたいんだろう。


「へぇ、伊勢!良いな。」


俺もたまにはドライブがしたいとぼやいた後に、松岡は瑞希を見てニヤニヤし出した。
こんなときのヤツは、ろくなことを言わない。



「じゃあ、瑞希ちゃんは今日、聡介んちにお泊りか~。」



からん。

と、瑞希が手にしたフォークがテーブルに落ちた。
みるみるうちに顔が真っ赤になり、それにつられて俺まで顔が熱くなる。



お泊まりとか・・・

か、考えてないっつの!!!



瑞希は真っ赤になって動きを停止。
多分、思考も停止してる事だろう。


「え?違うのか。だって、伊勢行くなら朝早いだろ。」

「や、そりゃ・・・そう、だけど。」

「・・・2人、付き合ってんだよな?」


松岡の整えられた眉が寄せられる。

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