毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
急かすのもいけないかと思って、とりあえず何も言わないまま待ってみる。
そのうち小さな溜め息が聞こえた。

俺のTシャツをつかんでいた手をおろし、うつむいたままごしごしと目をこすってから、顔を上げればいつもの笑顔。


「大丈夫、です。」


だが、今の俺にはそれが余計に痛々しい。

何かあったのかって、聞きたい・・・が、自分から話してくれるのを待つべき
か。


親に何か言われた?

きのこ博士が言うような感じはしないし・・・母親?それとも・・・。



あ。



なんか、思い当たってしまった。




< 400 / 437 >

この作品をシェア

pagetop