毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー

「言い返すのも億劫になったので、そのまま玄関へ向かおうとしたら。」

ベコッ。
缶が、潰れた。

「私の事が嫌いだからって、そこまでしなくてもいいと思いませんか?!」

感情的になっている瑞希は新鮮だ。

だが、どうやって声をかけて良いのか、さっぱりわからない。
実の弟(しかも同じ顔)からキスをされて、悔しい気持ちがガンガン伝わって来る。


でも。
自分の恋人が他の男にキスされてんのにさ。
全然腹が立たないっつーか・・・や、一応立ってんだけど・・・。

瑞希が鈍すぎて、逆に和希君がかわいそうになってきた。

< 405 / 437 >

この作品をシェア

pagetop