毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
「言い返すのも億劫になったので、そのまま玄関へ向かおうとしたら。」
ベコッ。
缶が、潰れた。
「私の事が嫌いだからって、そこまでしなくてもいいと思いませんか?!」
感情的になっている瑞希は新鮮だ。
だが、どうやって声をかけて良いのか、さっぱりわからない。
実の弟(しかも同じ顔)からキスをされて、悔しい気持ちがガンガン伝わって来る。
でも。
自分の恋人が他の男にキスされてんのにさ。
全然腹が立たないっつーか・・・や、一応立ってんだけど・・・。
瑞希が鈍すぎて、逆に和希君がかわいそうになってきた。