毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
アルコールのせいなのか、緊張のせいなのか、思考回路がパンク寸前。
缶を置いて、膝の上に置かれている瑞希の手を握って。
バクバクとうるさい心臓の音に、耳をふさいで。
驚いてこっちを見つめる視線を感じても、変な気まずさで目が合わせられない。
ならどうして手なんて握ってしまったんだって、今後悔しても遅い。
握った手が、汗ばんだ。
焦って泳いだ視線が、偶然時計に行きあたる。
時刻はもう、いつもなら寝てる時間。
「・・・ね、眠くないか?」
上ずった声にならないように、顔を逸らしたままわざとらしいぐらい明るく話す。
俺の目線の先にある時計に気付いた瑞希が、小さな声で
「寝なければいけない時間ですね。」
ってつぶやいた。
もっと自然な関係になれれば良いのに。
緊張し過ぎだろ俺ら。
理想の関係になれるには、まだまだ時間がかかりそうだ。
そう思ったら、少しだけ肩の力が抜けた。
缶を置いて、膝の上に置かれている瑞希の手を握って。
バクバクとうるさい心臓の音に、耳をふさいで。
驚いてこっちを見つめる視線を感じても、変な気まずさで目が合わせられない。
ならどうして手なんて握ってしまったんだって、今後悔しても遅い。
握った手が、汗ばんだ。
焦って泳いだ視線が、偶然時計に行きあたる。
時刻はもう、いつもなら寝てる時間。
「・・・ね、眠くないか?」
上ずった声にならないように、顔を逸らしたままわざとらしいぐらい明るく話す。
俺の目線の先にある時計に気付いた瑞希が、小さな声で
「寝なければいけない時間ですね。」
ってつぶやいた。
もっと自然な関係になれれば良いのに。
緊張し過ぎだろ俺ら。
理想の関係になれるには、まだまだ時間がかかりそうだ。
そう思ったら、少しだけ肩の力が抜けた。