毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
肩の力が抜けたら、急に楽になる。
つないだ手はそのままに、缶に残ったビールを飲み干した。
「そろそろ、寝るか。明日早いつもりだし。」
今度は気負わず言えた。
「はい。」
手を離し、俺は立ち上がる。
つられて瑞希も立ち上がり、所在なさげに視線をさまよわせていた。
「俺ここ片付けておくから、洗面台好きに使って。」
「ありがとうございます。」
ドアの向こうを指差すと、頭を下げてから荷物を準備し、彼女は洗面台の方へと歩いて行った。
飲み終わった缶や、食べ終わった物を片付る。
もともと部屋着だったから、着替える事も無い。
瑞希がこちらに戻ってきたら、俺も洗面台で歯を磨くだけだ。
ベッドに座って、待つ。
携帯をいじる気にもなれないし、ただそのままベッドサイドにあった雑誌を手に取って、なんとなくページをめくる。
たった数分が、長く感じた。
つないだ手はそのままに、缶に残ったビールを飲み干した。
「そろそろ、寝るか。明日早いつもりだし。」
今度は気負わず言えた。
「はい。」
手を離し、俺は立ち上がる。
つられて瑞希も立ち上がり、所在なさげに視線をさまよわせていた。
「俺ここ片付けておくから、洗面台好きに使って。」
「ありがとうございます。」
ドアの向こうを指差すと、頭を下げてから荷物を準備し、彼女は洗面台の方へと歩いて行った。
飲み終わった缶や、食べ終わった物を片付る。
もともと部屋着だったから、着替える事も無い。
瑞希がこちらに戻ってきたら、俺も洗面台で歯を磨くだけだ。
ベッドに座って、待つ。
携帯をいじる気にもなれないし、ただそのままベッドサイドにあった雑誌を手に取って、なんとなくページをめくる。
たった数分が、長く感じた。