毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
これだけで彼女の震えは強くなった。

やっぱ、怖いんだ。

唇を離して、そのまま横に倒れ込む。
ベッドのリモコンを操作して、電気を消した。

「おやすみ。明日、6時に起きようと思うから。」

それだけ言って、俺はまだ震える瑞希をまた後ろから抱きしめて、目を閉じる。

寝れそうになくても、寝たふりぐらいしていよう。

しばらくして、ようやく落ち着いたのか。
瑞希は俺が寝ているのを確認するように、寝返りを打ってこちらを向いた。


そのあと一瞬、唇に柔らかい感触。



「ありがとうございます・・・おやすみなさい。」



小さな声が、耳に届いた。



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