毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
玄関で少し立ち止まり、考えるように眉間にしわを寄せた瑞希は、やがて思い立ったように俺に向かって微笑んだ。
「じゃあ、せっかくなので植物園に付き合っていただいてもいいですか?」
「もちろん。昼過ぎに迎えに行く。」
「ありがとうございます。」
俺は瑞希の荷物を持って、ドアを開けた彼女に続く。
「おじゃましました。」
ただの素泊まりみたいなもんだったのに、頭を下げられると戸惑う。
2人無言で階段を降りて車の所まで行くと、離れがたい気持ちになった。
抱きしめて、このままもう少しそばに・・・なんて、思っても行動には移せない。
それぐらいは感情をコントロール出来る。
なんせ一晩耐えたんだ。
あれ以上のものなんて、そうそうない。
荷物を瑞希に渡し、車のドアを開けた彼女から一歩下がる。
「気を付けて。また、明後日。」
「はい。ありがとうございました。楽しみにしています。」
ぱたん。
ドアが閉まる。
エンジンがかかって、シフト操作するのが見えた。
お互い手を振り合ったあと、瑞希の車は駐車場を出て行った。
すぐに車は見えなくなったが、しばらくそのまま動けずに、ぼーっと見つめてしまう。
だがこのまま突っ立ってるわけにもいかないので、部屋に戻る。
たった一晩一緒に居ただけなのに、いつもの自宅がやたらと広く感じた。
「じゃあ、せっかくなので植物園に付き合っていただいてもいいですか?」
「もちろん。昼過ぎに迎えに行く。」
「ありがとうございます。」
俺は瑞希の荷物を持って、ドアを開けた彼女に続く。
「おじゃましました。」
ただの素泊まりみたいなもんだったのに、頭を下げられると戸惑う。
2人無言で階段を降りて車の所まで行くと、離れがたい気持ちになった。
抱きしめて、このままもう少しそばに・・・なんて、思っても行動には移せない。
それぐらいは感情をコントロール出来る。
なんせ一晩耐えたんだ。
あれ以上のものなんて、そうそうない。
荷物を瑞希に渡し、車のドアを開けた彼女から一歩下がる。
「気を付けて。また、明後日。」
「はい。ありがとうございました。楽しみにしています。」
ぱたん。
ドアが閉まる。
エンジンがかかって、シフト操作するのが見えた。
お互い手を振り合ったあと、瑞希の車は駐車場を出て行った。
すぐに車は見えなくなったが、しばらくそのまま動けずに、ぼーっと見つめてしまう。
だがこのまま突っ立ってるわけにもいかないので、部屋に戻る。
たった一晩一緒に居ただけなのに、いつもの自宅がやたらと広く感じた。