毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
今日は人が多いせいで、俺の後にもたくさん並んでいる。
だから瑞希と会話できそうにもない。
夜電話したいなーと思うが、何時に帰れるかわからんからな・・・。


「お疲れ様です。」


気付けば目の前に、彼女の笑顔。
これだけ人が並んでたら、瑞希だって疲れてるはずなのに。


「お疲れ。あー・・・あのさ。」

「300円です。はい、どうされました?」


財布から社員カードを出して渡す。
電話したいと言っても、いいだろうか。

ピッと、カードを通す音がして、小首を傾げたまま瑞希がはい、と、カードを差しだした。
後ろの人たちもいるから、うだうだ悩んでなんかいられない。
こうなったら勢いだ!



「あ、大塚さん、今度バーベキューやろうって聡介と話してたんだけど、君もどう?」



ほ・・・・




ホクソーーーーーン!!!!!!




隣から、会計を終えたらしい北村がひょいと会話に入ってきた。


おれのきちょうなかいわじかんを・・・!!!




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