毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
夕飯を買ってアパートに帰れば、21時40分。
まだギリギリ大丈夫な時間だろうか。

とりあえず買ってきたコンビニパスタを電子レンジで温めながら、瑞希にメールをしておく。
勉強中かもしれないし、集中してれば返事は返ってこないだろう。

大学時代から使っている電子レンジの、聞きなれたチーンという音が響く。

残業食は軽く食べたので、夜食だ。
いつもより頭をフル回転させたせいか、甘いものが食べたくて、デザートにシュークリームまでつけてしまった。

昼休憩で購買を出てから、北村とは一応バーベキューの話を詰めておいた。
本当に一応。

“今度の日曜に人が集まれば、朝適当に集合”

計画もへったくれもない。
人がって言っても、多分いつもの同期メンバーだ。
適当に集まって、買い出しして、バーベキューの出来る場所へ行く。
行けるメンバーで前日にじゃんけんして、当日のドライバーを選出。
もちろん、負けたらドライバーだ。
ノンアルコールを片手に、肉を食うはめになるので、出来れば勝ちたい。
焼いた肉を目の前に、ビールで酔えないなんて拷問だ!



< 430 / 437 >

この作品をシェア

pagetop