毒草彼女 －ポトスで始まる恋ー

味気ないパスタをかきこみ、鳴らない携帯を気にしつつ、シュークリームを冷蔵庫に入れてからシャワーを浴びる。

瑞希からのメールを待ちながら、シュークリームを食べよう。
炭酸も飲みたいが、ビールにシュークリームは合わないか。

バスルームを出て冷やしておいたデザートを出し、携帯を持ってベッドに座る。
濡れた髪を肩にかけたタオルで拭いていると、光る携帯のランプに気付いた。

瑞希か？

これで迷惑メールならがっかりだが。
と、過剰に期待しないようにメールを開いたら、ちゃんと瑞希からだった！

電話してもいいかと尋ねたメールを送ったのだが、メールに気付いた時に電話してくれていたらしい。
数分前の着信も残っていた。

俺は嬉しくなって番号を呼び出し、瑞希が出るのを待つ。
一回一回の呼び出し音がやたら長く感じて、もどかしい。