毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
「休み明けは仕方ないよな、しかも長期連休だし。」

『そうですね。お昼も皆さん慌てて買い物されてました。』

皆食堂行くような時間無いから、購買で済ませたのかもな。
そうすると混んでたのにも納得出来る。

「そうだ。今度の日曜なんだけどさ、昼に言ってたバーベキューやるかって話になったんだけど、空いてる?」

適当に決めたから、空いてないかもしれない。
電話の向こうで「えーっと・・・」と言いながら、紙をめくる音が聞こえた。
手帳を確認してくれてるのか。

『すみません、日曜はボランティアです。』

ほんとにすまなそうな声をして謝る瑞希。
誰もいない方向に向かって頭でも下げてそうだ。

「いや、むしろいきなりの日程でこっちこそごめん。ボランティア頑張ってな。」

『ありがとうございます。』

声の調子も上がり、こっちもほっとした。
子供の夏休みもそろそろ終わりだし、試験も近いし、瑞希のが忙しそうだ。


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