毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー


『もし串や箸を忘れて、キョウチクトウの枝を代わりに使ってしまったらと思ったら心配になってしまって・・・』


は??

キョウチクトウ?!

会社にも植えてある、ピンクとか白とかの花が咲いてる、あの木の事だよな。
木のところに名前を書いた札があったから、なんとなく知ってる程度だが。

普通に考えて、串とか箸を忘れたからってその辺に植えてある木の枝を代わりにしようとは思わないぞ!

枝を折って、それを削る道具をすぐに出せるほど本格的なバーベキューって、どこのサバイバル地帯?!

「・・・大丈夫。箸は無かったらコンビニに走るし、串のいるようなでかい肉買わないからさ。普通の焼肉用の肉だから。」

『それなら中毒の心配もありませんね。』

不思議な心配のしかただが、これが瑞希の優しさなんだよなぁ・・・。

あとは炭の代わりに燃やしてもだめですよーとも言われた。
煙にも有毒成分が含まれるらしい。
ちゃんと炭も用意するから大丈夫だと言ったら、また安心された。

瑞希の中のバーベキューに対するイメージって一体・・・?
したことないのか??

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