毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
今日も俺と北村は、昼休憩の休憩室で作戦会議だ。
もちろん、売店で弁当を買ってから。

「ドライブっつっても、な。晴れなきゃ、微妙だよな。」
一応、週末の天気予報は晴れ。

夏でもないのに黒い顔の北村が、眉をしかめてうなる。
梅雨の天気予報なんて当てにならないから、もし雨が降った時の対策を考えなければ。
「植物園とかも考えてる。」
「あー・・・大塚さん、植物マニアだもんな。」
マニアで済ませていいものなのか。
俺にとっては、すでに博士に近い。

「だけど、お前それでいいのか?」

北村の発言の意図がすぐに分からず、俺は考えるのを一時中断して、向き直った。

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