毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
珍しく、早い。

多分まだ送ってから、15分ぐらいしか経ってないはず。
俺はビールを飲みながら携帯を手にして、メールを確認した。
やっぱ、大塚さんだ。

“一日お疲れ様です。
遠出ですか?楽しみです。
車酔いはしないと思います。
ソースかつ丼を食べた事はありませんが、美味しそうですね。
上着、了解しました。
土曜日よろしくお願いします。”

簡潔だけど、欲しい情報は全てそろったメール。
俺は緩む顔を抑えきれないまま、携帯を手にビールを一気飲みした。

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