毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
長野に入っても、会話が途切れる事は無かった。
慣れた道だし、好きなコースだから、俺も少し余裕を持って運転できてる。

「あ、そうだ。」

俺は、気になっていた事を聞くことにした。

「今日、眼鏡かけていないんですね。」

朝出会った時に、気付いていたのに。
俺はここまでそれを聞くタイミングを、逃しまくっていたんだ。

「はい。今日はコンタクトなんです。これなら、私ってばれないでしょう?」

いや、俺すぐ分かったけど・・・
でも何でだ?
誰にばれないんだろうか??
「ばれないって・・・誰にですか?」
不思議に思って尋ねる。

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