毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
隣からくすっと笑う声が聞こえた。

「伊東さん、山菜取り行かれるんですか?」
「いや、行った事ないですね。」

ようやく、2人で笑い合う。

良かった・・・笑ってくれた。
ハンドルを握る手に、知らないうちに力が入ってたらしく、しっとりと汗ばんでいた。

「伊東さんって、面白いですね。」
「そうですか?初めて言われました。」

俺のギャグは寒いって散々けなされてきたから、結構嬉しいかもしれない。


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