愛シテアゲル
俺の小鳥なんて――。嬉しい。やっとひとりの女性として、お兄ちゃんが受け入れてくれた。その喜びが胸いっぱいにひろがって、小鳥も彼の背に抱きついて、翔の唇を一生懸命に吸った。
キスってとっても素敵。お兄ちゃんの優しい匂いがする。熱くて、とろけそうで、お兄ちゃんが男らしくて、でも優しいってすっごく伝わってくる。
うっとりするキスに夢中になって、小鳥はなにもかもを大人の彼に預けて……。
黒毛の茂みに、熱いものを感じた。硬くて、熱くて。それが小さなところに押し当てられたのがわかる。
お兄ちゃんの顔も違う。
「小鳥――」
息んだ顔に汗が光っていた。息を止めて、その瞬間だけ、怖い顔。小鳥も目をつむる。彼の力んだ呻き声が少しだけ響いた。
「っ、い、痛っい!!」
力いっぱい、両腕が伸びて、目の前の重いものを思いっきり突き飛ばしていた。
小鳥ははっとして目を開ける。唖然とした翔の顔があった。
「び、びっくりしただけ。平気だから」
慌てて小鳥は翔に微笑んだ。
もう一度と、翔は小鳥の頬をそっと撫でて腕の中に囲ってくれ、小鳥は熱い彼の背中に抱きついた。
「小鳥、力を抜いて楽にして」
彼の指先が、黒毛の奥を割って入ってきて何度か行き来した。やっぱり痛い……。でもそこがもう熱くとろけて、とろとろと濡れている。彼の指先がとろとろに濡れたまま、小鳥の乳房を包んだから、もう充分に濡れそぼっていることはわかっている……。だから、きっと、大丈夫。