スキ、大好き。
「もう俺に会いに来ないで。俺は理解してくれる友達がいて、こいつもいてくれる。あんたがいない方がすげぇ幸せなんだ。」
「自分のケジメとして会おうと思っただけ。ただ、一つだけ産んでくれてありがとうございます。こいつと会えて、今までのことを忘れられるほど幸せだから心配しないでください。」
優介は震えた声で…
実母の顔を見て、言い放った。
そして、私の手を握って…リビングを出て、部屋に戻った。
部屋に戻った瞬間…
私は優介の前で子どものように泣いてしまった。
泣きたいのは優介のはずなのに…申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、涙が止まらなかった。
「ごめん、莉子。」
『何も謝ることないよ。』
「俺はお前がいればそれだけでいいわ」
『優介、大好きだよ』
優介がいれば私もそれだけで良い。
優介が隣にいてくれば…私はそれだけで幸せ。