スキ、大好き。




9時になっても…

10時になっても…優介は起きなかった。



起こしたらいいのか、このまま寝かせとけばいいのか…わからず呆然。





でも、明日の朝

「何で起こしてくれなかったの?」

と、

言われるのも嫌だし…


家に帰って仕事着に着替えてという手間を考えたら起こすべきだと思って、、




『優介、もう10時だよ。帰る?』

「帰るけど、もうちょっと寝かせて」

『もう10時過ぎだよ。大丈夫?』

「帰らせたいの?なら、帰るよ」




キレ気味で、言う優介。

こんな優介、久々に見て…戸惑った。




『違うよ。』

「じゃな、心。」






私の腕の中にいる心の頭を撫でて、すぐに帰ってしまった。




いつもならキスしてくれるのに…

今日は目さえ合わせてくれなかった。





優介のことを考えてやったつもりが、優介にとってはお節介だったみたい。






< 289 / 558 >

この作品をシェア

pagetop