スキ、大好き。
優介から折り返しの電話が来たのは12時すぎ。
電話の向こうの優介は私の想像とは違った。
声は落ち着いていたけど、確実に怒っていた。
「帰るなら帰るって言ってよ。」
『怒ってんの?』
「何?」
『優介のところに帰らなかった理由くらい聞いてよ』
「電話にも出ない。メールも返してこないで、俺だけじゃなくて…晴たちも心配していたよ。そんな言い方はねぇだろ。自分から言うのが常識っていうやつじゃねぇのか?」
…どんどん口調が荒れていく優介。
確かに、
優介の言ってる事は何一つ間違えてない。
けど、怒らなくてもいいじゃん。
キレている所を見た事はあったけど、私にこんな口調になったのは初めての事で戸惑った。