Memory~記憶の欠片~
「紫織、退院おめでとう。相変わらず祐にぃは素直じゃないな」
「朔にぃの言う通りだよねwwしーちゃん、早く退院出来て良かったね♪」
みんなが私に色とりどりの小さな花束をくれる。
1つは小さくても4人分集まると大きな花束になった。
嬉しくて少し気持ちが晴れると同時に私はまた少し落ち込んでしまう。
朔はそれに気がついたのかみんなに見えないように私の頭を撫でてくれる。
「思い出さなくても紫織は俺たちの幼なじみだから落ち込むな」
朔はそう囁くと私から離れて行った。
朔に口パクで“ありがとうございます”って言ってみたけど気付いてくれたかな?
そんなことを考えていると少し気が楽になった。