Memory~記憶の欠片~
歩き出したみんなの後をついて行こうとしたその時、私の頭に酷い痛みが走った。
!!っ───────────。
「んっ!!」
「!?紫織っ!?」
倒れそうになった私を朔が受け止めてくれる。
「!?しーちゃん!?」
「紫織ちゃん!?」
「おい!?」
りっくんたちが私の異変に気がついて駆け寄ってくるのが見えた。
「みんな…ごめん…なさい……」
また私は迷惑かけてしまうのかと思うと謝るしかなかった。
「!?紫織!喋らなくていい」
朔が私を抱きしめる力を強めた。
「おい!!しっかりしろ!!」
「朔!!きっと軽い貧血です。とにかく私の車………」
みんなの声が段々薄れていく。
私はみんなの声を聞きながら意識を手放した。