Memory~記憶の欠片~
改めて4人を見る。
みんなイケメンだ。
光にぃは綺麗な銀髪に長身にスーツという大人っぽい格好でいかにも“出来る大人”って感じ。
祐にぃはダークブラウンの髪に長身にピアス、私服はおしゃれでアパレルショップ店員さんみたいだし。
朔は透き通って綺麗な黒髪に長身に落ち着いた色の服の為、綺麗な顔立ちが引き立ってかっこいいってより美形。
りっくんは綺麗な金髪の髪に特徴的な大きな瞳、背は光にぃたちと比べれば低いが一般的には長身でブレザーを着ている。
みんな本当にイケメンだなぁ。
でも4人とも人間離れした綺麗さで少し違和感を感じる。
綺麗だけどなんか綺麗過ぎる気がする……。
そんなことを考えながら見ていると光にぃが話しかけてきた。
「紫織ちゃん。あなたは覚えてないようだからいろいろ教えてあげますね♪」
光にぃはいつも通り笑顔だが少し空気が変わった気がした。
「はい。お願いします」
そのとたんみなさんの顔から笑顔が消えた。
「私たち5人の家はそれぞれ神社を管理して来た家系なんです」
「そうなんですか」
「五家の中心的存在なのが紫織ちゃんのお家の神城神社なんです。神城神社は一番力の強い神社で紫織ちゃんはそこで巫女をしていました」
「私が巫女ですか?」
私が巫女をしていたと聞いてまた違和感を感じる。