七番目の悪役
「このうさぎは?」
白うさぎを珍しそうに見ているフランに今までの経緯を話した。
「ふぅん。」
「でもどうしてここにいるのだ?」
滑らかなうさぎの肌を撫でうさぎに尋ねたが返ってきた言葉は残念ながらセシル達には理解出来なかった。
「あ、ロイド!ロイドもどっか行ったのだ!」
「ロイド?さっき言ってた人のことか?」
「そうなのだ。」
『そろそろ気付いてもらえませんか?』
「「ッ!」」
今まで大人しく撫でられていたうさぎが仁王立ちになり喋りかけて来たのに二人は驚いた。
ーーボンッ!
さっきと同じ音がなり同じ煙が立ち上がる。
「ゲホッ・・・まさか!」
「ロイド?」
煙の中から現れたのは間違いなくロイドだった。