厄介な好奇心
「見てみろ。あの枠だけがタイヤの後みたいな形に埃が溜まってないだろう。定期的に車が出し入れされてるって事だ」
確かにワダチみたいなものが見て取れる。でも、何故一台分だけなのか、日本防衛軍とは、そんなに少人数の組織なのであろうか。先に進めば進むほどに疑問だけが湧いてきて、現実から掛け離れて行くような気がして仕方がない。
「俺が思うには、このチャペルはダミーだな。電話帳にもこのチャペルの電話番号は載ってないはずだ。おい、ネットでホームページを検索してみろ」
僕はポケットから出した携帯で検索した。しかし、おっちゃんが言ったように何もヒットしてはこなかった。
「おっちゃん・・・・」
「これで間違いないな」
おっちゃんが言うには、普段の出入口は他にあって、多くの軍人はそこを利用しているのでは無いか。そして、時折来る上層部、多分、これは首相レベルになるだろうが、そいつは大勢が出入りしている所ではなく、単独での行動に映るように敢えてここを出入口としている。つまり、基地はこの建物の地下にあるという事だ。僕は、なるほどと思った。
確かにワダチみたいなものが見て取れる。でも、何故一台分だけなのか、日本防衛軍とは、そんなに少人数の組織なのであろうか。先に進めば進むほどに疑問だけが湧いてきて、現実から掛け離れて行くような気がして仕方がない。
「俺が思うには、このチャペルはダミーだな。電話帳にもこのチャペルの電話番号は載ってないはずだ。おい、ネットでホームページを検索してみろ」
僕はポケットから出した携帯で検索した。しかし、おっちゃんが言ったように何もヒットしてはこなかった。
「おっちゃん・・・・」
「これで間違いないな」
おっちゃんが言うには、普段の出入口は他にあって、多くの軍人はそこを利用しているのでは無いか。そして、時折来る上層部、多分、これは首相レベルになるだろうが、そいつは大勢が出入りしている所ではなく、単独での行動に映るように敢えてここを出入口としている。つまり、基地はこの建物の地下にあるという事だ。僕は、なるほどと思った。