厄介な好奇心
おっちゃんも僕も、これで連合国軍が潰されてしまえば良いと思った。
しかし、日本防衛軍は防犯カメラに映っている爆破の瞬間のスカッドミサイルの軌道を解析し、実際の発射方角とは違った結論を下した。
何故そうなったのか。
このスカッドミサイルは、飛行を妨害する建造物や山麓をコンピューター制御により回避し、確実に対象物まで到達する性能を持つ。つまり、対象物の直前に妨害物があった場合、発射方角とは異なる経路で飛行するため、着弾時の方角は当てにならないという性質の物であった。
爆破の翌日、スカッドミサイルは北西の方角から飛来したとの報道があった。
「おい、どう思う?」
「どうって、ちゃんと解析した結果だから合ってるんじゃ?」
「そうだろうか?俺は違うと読むんだが・・・」
「いやいや、それは無いでしょう」
そう言ってこいつは笑ったが、俺にはどうも腑に落ちない。
しかし、日本防衛軍は防犯カメラに映っている爆破の瞬間のスカッドミサイルの軌道を解析し、実際の発射方角とは違った結論を下した。
何故そうなったのか。
このスカッドミサイルは、飛行を妨害する建造物や山麓をコンピューター制御により回避し、確実に対象物まで到達する性能を持つ。つまり、対象物の直前に妨害物があった場合、発射方角とは異なる経路で飛行するため、着弾時の方角は当てにならないという性質の物であった。
爆破の翌日、スカッドミサイルは北西の方角から飛来したとの報道があった。
「おい、どう思う?」
「どうって、ちゃんと解析した結果だから合ってるんじゃ?」
「そうだろうか?俺は違うと読むんだが・・・」
「いやいや、それは無いでしょう」
そう言ってこいつは笑ったが、俺にはどうも腑に落ちない。