厄介な好奇心
おっちゃんの読みは見事なまでに当たった。と言うか、この場所は一般に使う為に山を切り開いたとは到底思えないほど辺鄙な所にあって、車が五台ほど駐車出来るスペースの先は道が無い。つまり、この道を使う理由は、このスペースが目的だという事になる。 おっちゃんが先に車から降りると、地面をまじまじと眺めはじめた。
「発射したのはここに違いないな」
おっちゃんを追って車から出てきた僕は、「どうして?」と聞いた。
「見ろ。このでかいタイヤの後を。溝が深く刻まれてるだろ。これは、車の重量がかなり重いやつだという証拠だ。大型トラックが入れる幅は無いし、考えられるのは装甲車タイプのロケットランチャーだけだ」
おっちゃんは、またしても思案顔になったが、勿論、僕はその顔にはもう慣れっこになってしまってて、今ではおっちゃんが何について考えているのかは大体のところは想像がつくようになった。
「じゃあ、発射した方角はどっちなのかを考えてるんでしょ?」
「馬鹿か、お前は。方角は東京に決まってるだろうが」
えっ、違ったの?なんで?
「発射したのはここに違いないな」
おっちゃんを追って車から出てきた僕は、「どうして?」と聞いた。
「見ろ。このでかいタイヤの後を。溝が深く刻まれてるだろ。これは、車の重量がかなり重いやつだという証拠だ。大型トラックが入れる幅は無いし、考えられるのは装甲車タイプのロケットランチャーだけだ」
おっちゃんは、またしても思案顔になったが、勿論、僕はその顔にはもう慣れっこになってしまってて、今ではおっちゃんが何について考えているのかは大体のところは想像がつくようになった。
「じゃあ、発射した方角はどっちなのかを考えてるんでしょ?」
「馬鹿か、お前は。方角は東京に決まってるだろうが」
えっ、違ったの?なんで?