厄介な好奇心
そんな事をぼんやりと考えてると、開いたままのドアをノックされ、「失礼しますよ」という声が聞こえた。続いて、「警察の方が来られましたので」という先程の看護師の声がすると、二人の男が僕の隣に寄ってきた。
僕は、おもむろに上半身を起こして軽くお辞儀だけをすると、男は「無理しなくても良いですよ」と言った後に警察であることを示した。
警察が来る事を事前に知らされていた僕は、「そうですか」とだけ返事をした。
「容態は如何ですか?」
そんな事は医者に聞いてくれと言いたいところだが、別に恨みがある相手という訳でも無いので、素直に問題無いという事を伝えると、男は胸の内側から手帳を取出して開いた。
「最初に確認しますが、お名前は宮本真二さんで宜しいですよね?」
「名前はまだ誰にも言って無いはずなんですが、どうして知ってるんですか?」
「申し訳無いですが、昨夜、身元確認の為に財布の中の免許証を見させて頂いたので」
僕は、おもむろに上半身を起こして軽くお辞儀だけをすると、男は「無理しなくても良いですよ」と言った後に警察であることを示した。
警察が来る事を事前に知らされていた僕は、「そうですか」とだけ返事をした。
「容態は如何ですか?」
そんな事は医者に聞いてくれと言いたいところだが、別に恨みがある相手という訳でも無いので、素直に問題無いという事を伝えると、男は胸の内側から手帳を取出して開いた。
「最初に確認しますが、お名前は宮本真二さんで宜しいですよね?」
「名前はまだ誰にも言って無いはずなんですが、どうして知ってるんですか?」
「申し訳無いですが、昨夜、身元確認の為に財布の中の免許証を見させて頂いたので」