心をなくしたセブンティーン






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「今年もやってまいりました!たっくん家とのキャンプ~♪」






新しい土地に引っ越してきて早2年。






この家で夏を迎えるのは二回目。






毎年夏恒例のたっくん家こと、織田家とのキャンプ。





一年間の中でいちばーーーん楽しみな行事。





パパもママもその準備でいそがしかった。





それなのに私と雅人はリビングを走り回ったり飛び跳ねたりとにかくはしゃいでいた。




「ななかもはしゃいでないでママたちの手伝いやったらどうなの?もう四年生なんだから~」






ママが呆れた顔で言う。






私は~なんだからという言葉が好きじゃないからすぐにムッとして、






「もうじゃなくてまだだよー?」






と口答え。
ママはめんどくさくなったらしく、はあ、とひとつため息をついてから捨てゼリフを言った。





「口答えまでしちゃって。ほんと生意気になったこと」






結局準備はパパとママだけで仕上げた。





「明日は五時おきよ。ほら、早く寝なさい!」





『はーい。おやすみなさい』





雅人と私はすぐにねむりについた。
明日が楽しみすぎておそらく一時間は眠りにつけなかった。











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