腹黒年下くんの甘い罠。



「昨日の彩華先輩大胆で可愛かったなぁ〜。僕、ドキドキしちゃったもん。」


侑李くんは意地悪な笑みを浮かべて私の頭を優しく撫でる。


大胆?


まっまさか!!


好きだって気づいて、そのまま侑李くんと一線越えちゃったの!!?

うっ嘘だ!!


誰か嘘だと言ってくれぇぇぇぇぇ!!


「そこまで嫌な顔しないでよ。冗談なんだからさ。」


頬を膨らませて残念そうに笑う仕草は本当に可愛い。


なんだ、冗談か。


「騙さないでよねぇ。」


「騙せれやすい先輩も悪いと思うけど?」


怒る私に楽しそうに笑う侑李くん。



ねぇ、その表情は本物なの?

やっぱり、私は騙されやすいから面白いの?


こんなに甘いのも、危険なのも、全て侑李くんの気まぐれ?

遊び?






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