腹黒年下くんの甘い罠。


その笑顔を見るたびに苦しくなる。


「私って面白い?」


「そりゃー、面白いよぉ?」


胸が痛い。


「私のどこが面白い?」


「可愛いくせに本当の男を知らないってとことか?」


右斜め上を見つめてそう呟いた侑李くん。


本当の男を知らない?


「しっ知ってますぅ〜。その台詞は失礼に値しますぅ〜。」


本当に失礼な発言だ。

さっきまでの私のシリアス空気を返せ。


ゲームプレイまくりのこの私こそが男の中の男を知る女よ。


「知らないよ。彩華先輩は何も....」


侑李くんが可愛い顔で怪しく微笑む。



「っ!!?」


かっ可愛いくせに!!

年下のくせに!!


心臓に悪いわ!!





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