腹黒年下くんの甘い罠。



「わわっ!!」


「怖いだなんて彩華らしくないよ。彩華はいつでも気持ちをストレートに表現する子じゃん。」


私の頭を乱暴に撫でる芹奈。


らしくないか....。


「もし、彩華のこと遊びだったとか言ってきたら私が三澤をブン殴りに行ってやる。」


芹奈は拳を強く握って私に見せる。


ヤバい....。


「.....芹奈ぁ〜。」


なんて心強い友達なんだろう。


泣きつく私の背中をさする芹奈に本当に感謝の気持ちでいっぱいになる。



「言ってみな、自分の気持ち。」


「うん。ありがとう。」


芹奈は本当に優しいね。


伝えてみよう。

勇気を出して。


怖いだけじゃ、何も始まらないよね。






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