腹黒年下くんの甘い罠。




てな訳で。


私から待ち伏せするの初めてかも。

てか、初めて。


下駄箱で一人。

いつもより早く教室を出て、侑李くんを待っている私。


怖いけど、もうこの関係は疲れたよ。

だから伝えよう。


「侑李くん!!一緒に帰ろぉ!!」


「ねぇ、花火大会一緒に行こうよぉー!!」


女の子たちの黄色い声は侑李くんが下駄箱に来たことを知らせる。


来た....。


「すみません。今日も一緒に帰れないんです。本当は先輩たちと一緒に帰りたいんですけどね?」



声の方へ視線を向けると可愛い女の子たちと一緒に楽しそうに話している侑李くんがいた。


可愛くて人懐っこい笑顔を浮かべる侑李くん。


ズキッ


胸が痛い。


「じゃーね!!侑李くん!!」


「バイバーイ!!」


少し立つと侑李くんの回りにいた女の子たちは侑李くんの側から離れて侑李くんは一人になった。


よし、そろそろ侑李くんのところへ行こうかな....










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