腹黒年下くんの甘い罠。
「......っ。」
侑李くんのところへ行こうとした足が止まる。
だって....
「侑李〜やっと捕まえた〜。」
綺麗な長い栗色の髪をなびかせた美女な先輩が侑李くんに後ろから抱きついていたからだ。
誰?
あのチャライ美女さんは誰?
「僕、先輩とも一緒には帰れないよ?」
侑李くんはウザそうに美女さんの手を掴む。
うわ、すっごく不機嫌そう。
「えー。もしかしてまだ桜ノ宮さんなのー?今回は長続きだねぇ。」
美女さんの台詞に耳を疑う。
今回は長続き?
何、それ?
「別に先輩には関係ないでしょ....」
「もー。侑李、相変わらず冷めてるなぁ。」