腹黒年下くんの甘い罠。
「侑李から話はだいたい聞いています。彩華先輩に聞いてもらいたいのは侑李の過去です。」
侑李くんの過去....。
そう言えば、前に侑李くんは変わったとかなんとか淳太くんが言っていたような...。
寂しそうに笑う淳太くんはずっと扉の近くに立っている。
侑李くんはベッドの横とかによく座ってたな。
「座って!!そこの椅子に座って!!」
私は慌ててベッドから降りて淳太くんを椅子に座らせる。
「ありがとうございます。」
「いえいえ!!お客様ですから!!」
ギリギリ二人くらい座れそうなので私も椅子に座る。
「侑李のあだ名って言うのかな?通り名?....まぁ、侑李の中学時代の通り名は『金髪天使』だったんです。でも、一部ではこう言われていました。」
淳太くんは真剣な表情で少し間を開けて言った。
「金髪悪魔と。」