腹黒年下くんの甘い罠。
Side淳太
キラキラ輝く金髪。
可愛すぎる顔。
三澤 侑李。
アイツに近寄るためには覚悟が必要だって誰かが言っていた。
「な〜に見てんだ、淳太ぁ〜。」
「三澤。」
「三澤ぁ〜!!?やめろよぉ〜!!男の敵だぁ〜!!」
俺の友達は三澤を嫌がる。
いや、ほとんどの男子生徒が。
入学して早一ヶ月。
三澤がこの学校のアイドル的存在になっていることがどうも許せないらしい。
「俺はわかんないなぁ。」
「お前もかっこいいからだよ!!」
「そんなことねぇーって。」
三澤はいつも寂しそうな気がしてならない。
あんなにたくさんの人に囲まれているのにどーしてだか。
それを友達に伝えると、
「ないない。それはねーよ。いつも幸せそーじゃん。」
と否定された。