腹黒年下くんの甘い罠。
サッカー少年にとって夏休みとは忙しいものだった。
入学して、四ヶ月。
学校生活にも慣れたところで夏休みがやってきた。
「あちー。」
先輩にドリンクを買うように頼まれて街に買い物に来ている俺。
あと、じゃんけんに負けて。
三澤は相変わらず。
女子にすごい人気だし、あとチャライ人たちとも絡んでいる。
みんなに囲まれて幸せそうなはずなのに、やっぱり俺には寂しそうに見えてしまう。
だからなのかな?
すっごく気になるのは。
三澤のことを考えている。
そんな時だった。
路地裏。
太陽の光が刺さらない少し暗い場所。
「おい、聞いてんのかぁ!!?」
ガンッ
「....っ!!?」
イカツイ男の声と物騒な物音が聞こえてきた。
なんだなんだ?