腹黒年下くんの甘い罠。
「ソイツは関係ないでしょ?」
いつもの三澤とは違う低い声がこの路地裏に響く。
イカツイ男は10人くらいだろうか。
気がつけば俺に話しかけてきた男が倒れていた。
「.....え?」
今、何が起きた?
俺の前には今、三澤が立っている。
「早くここから離れなよ?危ないから。」
それだけ言うと三澤はひらりと男たちの元へ戻る。
始まる喧嘩。
喧嘩最強とは本当らしい。
三澤にとって男たちはなんの障害にもなってないみたいだ。
その時、見た笑顔。
それは本当に楽しそうで。
まさに、悪魔だ。
俺はただ、三澤を呆然と見つめていた。