腹黒年下くんの甘い罠。
「侑李の冷たくて、何にも本気にならないところが好き〜。捕まえたくなる〜。」
「あーそう。」
侑李はキャッキャッ言っている海藤先輩を迷惑そうに見つめて、それから俺を見つめる。
で、口パクで、「助けて。」だって。
はいはい。
「侑李〜。帰るぞ〜。」
「と、言うわけで帰るから。じゃ。」
俺が侑李を呼ぶと、さっさと海藤先輩から離れる侑李。
そのまま、俺の家に帰る。
侑李はいつも俺の家によっていた。
「侑李さぁ、恋愛ゲームも喧嘩もやめろよ?」
「やめたらつまらないから。何度も言うけど人生はゲーム。楽しんだもん勝ち。」
俺の部屋のベッドの上は侑李の場所。
いつもあそこに座ってる。