腹黒年下くんの甘い罠。




俺と侑李が出会って一年。

また、蒸し暑い夏がやって来た。


今日は日曜日。

たまたま部活が休みで家でゴロゴロしている俺。


侑李はまだ、喧嘩をしていた。

女子も泣かせまくるし。


最後にはいつもみたいに寂しそうな表情になるし。


「はぁー。」


俺、さっきからずっとため息ついている。


ピンポーンッ


俺ん家のインターホンがなる。


誰だ?


「は〜い。ちょっと待ってくださ〜い。」


急いで玄関に向かって扉を開ける。

そこにいたのは....


「侑李!!?」


水浸しの侑李が無表情に立っていた。


外をよく見てみるとどしゃ降りだ。


「入れよ!!どーした!!?」


俺は急いで侑李を家の中に入れる。






< 190 / 217 >

この作品をシェア

pagetop