腹黒年下くんの甘い罠。
俺と侑李が出会って一年。
また、蒸し暑い夏がやって来た。
今日は日曜日。
たまたま部活が休みで家でゴロゴロしている俺。
侑李はまだ、喧嘩をしていた。
女子も泣かせまくるし。
最後にはいつもみたいに寂しそうな表情になるし。
「はぁー。」
俺、さっきからずっとため息ついている。
ピンポーンッ
俺ん家のインターホンがなる。
誰だ?
「は〜い。ちょっと待ってくださ〜い。」
急いで玄関に向かって扉を開ける。
そこにいたのは....
「侑李!!?」
水浸しの侑李が無表情に立っていた。
外をよく見てみるとどしゃ降りだ。
「入れよ!!どーした!!?」
俺は急いで侑李を家の中に入れる。